ベルト仕様を正しく選定しましょう。
- コンベヤベルトを経済的でかつ長期間ご安心してご使用いただくためには、ご使用条件を把握し、その使用条件にマッチしたベルトを正しく選定していただくことが重要です。
コンベヤベルトを選定するにあたり、大きくわけてⒶベルトの種類とⒷベルトの仕様を決めるプロセスが重要です。以下、そのプロセス毎に選定の手順をご案内いたします。
Ⓐ ベルト種類の決定
- ❶ 表面形状の決定
- (主にコンベヤ機体の傾斜角度で決定)
- 平滑ベルト桟付ベルトヒレ付ベルトラフトップベルトなど
- ❷ ベルト品種(カバーゴム質)の決定
- (主に運搬物の性状や環境条件などによって決定)
- べルト表面温度60℃以下で使用
- 耐磨耗ベルト(超耐磨耗ベルト・耐カットベルト)
- 耐油ベルト(耐酸・耐アルカリベルト)
- 難燃ベルト
- ケークフリーベルト
- べルト表面温度60℃を超える条件で使用
- 耐熱ベルト(中温用・高温用)
- 特殊コンベアシステム特殊用途で使用
- パイプコンベアベルト
- 動く歩道ベルト
カバーゴムの種類(搬送用途)
- 耐摩耗
- コンベヤベルトのカバーゴムの役目は、搬送物の衝撃や摩擦から芯体を保護し、また特殊な用途、例えば熱・油・光などに対して防御することにあります。
ここでいう耐摩耗ベルトとは、一般的な搬送用途において充分な耐摩耗性と耐候性を有したものを指します。通常の受注生産品から、標準規格品、及び下記標準在庫品まで取り揃えております。お気軽にご用命下さい。
- 特殊用途ベルト
- 《超耐摩耗》
- 耐摩耗性に優れたカバーゴムを使用しています。こすり摩耗の激しいラインに最適です。
使用条件に応じて適切なゴムを選定しますので、ご相談下さい。
- 《耐熱》
- 高温・高熱の原料、半製品などの搬送に最適です。
ベルト表面温度が60℃を超える場合は、下記耐熱コンベヤベルトをご使用下さい。
- 《耐カット/耐衝撃》
- 耐衝撃性、耐カット性、耐チッピング性に優れカバーゴムを使用しています。
これによって帆布の保護性能も向上しています。クラッシャー下や原石、ズリ、原木、ガラス、鉄片など過酷な搬送ラインに最適です。
- 《耐油》
- 穀物、動物、植物、鉱物系などあらゆる分野の油を含んだ物の搬送に最適です。
耐油コンベヤベルトは常温でご使用下さい。高温では油と温度の相乗作用でベルトの寿命が著しく短くなります。
- 《傾斜搬送》
- 中寄桟付ベルト
- ベルト表面の桟が、進行中に搬送物をベルト中央に寄せます。バラ物、カサ物、袋物などの18°~20°の傾斜搬送に最適なベルトです。
- ラフトップ
- ベルト表面の形状が、クッション性とスベリ止め効果を発揮します。
- ヒレ付コン用ベースベルト
- ベルト中央に輸送物の落下を防止するヒレを取り付けた構造です。
- バケットコン用ベースベルト
- 穀物のバラもの、砂、砂利、セメント、塩などの垂直搬送用。
- 《難燃》
- 災害防止と延焼防止の為、難燃性を要求される場合に最適です。
- 《耐薬品》
- 化学工場、製紙工場、セメント工場などで、酸性またはアルカリ性の物を搬送する場合に最適です。
- ※このほか、商品の詳細はスタッフにお問合せください。